桜なんか誰も見ちゃいないし

なんで政治家が自分の取り巻きを飲めや歌えやで接待するお金を私たちが払わされるんでしょうか。

あれこれ名目のついたお金いっぱいもらってるんだからそんな遊興は自費で勝手にやって正当に捕まって下さいよ。

あの場をのんきにエンジョイ出来る人たちの視線の先にあるのは権力だけなので、不浄の気に晒されて桜が本気で気の毒です。

なんらかの功績をおさめた個人を政府が讃えるための宴と思っていたら、最近は招待理由のよく分からない芸能人の姿も見えて、果ては主催者が会場内をドタバタ走り回って多過ぎる客に形ばかりの会釈をするという、もはや讃えるとかそんな主旨とはかけ離れた謎のイベントと化していたので、ちょうど野党が槍玉に挙げたこのタイミングで終了でいいと思うんですね。

なんとも首尾よく今年の招待者名簿も破棄され、次回以降偏りのない公正な人選を一からするのは関係各所もとっても大変そうなので、これはもう非常に好都合です。

野党も、いざ自分たちが政権をとった時にも都合よく使いたいからって「ルールを守れ！」とか生温いこと言っていないで、ちゃんと全面的に国民の側に立って税金無駄遣い撲滅のために動いて下さい。

こういう時に微妙に守りに入って国民の支持を勝ち取りきれないからいつまで経ってもダメなんだと思うのですが。

…まあ過去に遡れば自分たちも痛し痒しというのもあるのでしょうね。

増税にあえぐ国民のために、国として一切の無駄を省く慎ましい姿勢を見せて然るべきところを、自分の支持者とそのまた家族まで呼んでニコタラ愛想を振りまくだけの阿呆みたいな行事の予算を減らすどころかさらに増やそうなんて、もはや狂気の沙汰です。

それを「お友達呼んで何がいけないんだ」と開き直れる程度のモラルしかお持ちでない人たちであり、もはや彼らには良いこと悪いことの区別はつかないのだということは皆もうよくよく分かったと思うのです。

いやもうずっと前から分かりきってるはずですが、なぜか彼らのさばり続けていますね。

これは困りました。

軌道修正したいですね。

そもそも政治家にさえなれば旨味がいっぱいあるという仕組みがいつしか出来上がって、それが公然と許されているからおかしくなるわけで、もう政治に携わる人は中央も地方も区別なく全員一律で「お国のために無私の精神で粉骨砕身奉職、一切の報酬は公務員の全国平均と同額」とでも定めてしまえば流石においそれとは目指さなくなるでしょうから、欲に塗れた汚い顔ぶれは一掃されて国民もそこで初めて「よしじゃあ本気で選ぼう、一緒にがんばろう」という気になれるんじゃないですかね。

国の舵取りという重責をたとえ薄給ででも担いたいという尊い志の持ち主こそが、真のリーダーには本来相応しいと思います。

それが本当の意味での「偉い人」で、そういう偉い人がトップで頑張るからこそ応援しよう協力しようとするのであって、金と血と縁故で地位を得て、その上さらに私腹を肥やしてぶくぶくの醜態を晒すだけの時代錯誤なお貴族様たちを応援したいと誰が思うのか。

財力と人脈を持つ人にしか政治家への道はひらかれないという腐れた仕組みを壊せないなら、逆に財力と人脈を持つ人がメリットと思う要素を政治家という職から排除するしか浄化策はないですよね。

本当に綺麗事や理想論だけじゃ政治はつとまらないのかどうか、試しに一回やってみればいいのに。

欲の権化はそりゃ出来ないと言うに決まってますが、やってみれば意外とちゃんと回るのでは？