「非正規」表現使わない?
厚労省が先月、国会答弁などで非正規雇用の労働者を指す言葉として「非正規」という表現を使ってくれるな、との通知を省内に向けて通知していたのだそうです。
有期雇用、派遣、パート、アルバイト…とそれぞれの雇用形態で表現するように、とのことですが…
これってどうなのでしょう?
今までも細かな雇用形態ごとの話をする時にはそれぞれの呼称を使っていたのではないのですか?
要は細かい話ではなく、「正社員以外の労働者」をひとまとめに表したい時に適した呼称が「非正規」だったのであって、これを使わないとなったならば、じゃあ今後正社員以外の労働者を「まとめて」表現したい時はなんと呼べばいいの?となるわけです。
使うなと言うのは勝手だけれど、「細分化された呼称」と「総称」とは別物なので、何かそれに代わるものが必要でしょう。
「非正規」という呼称のイメージがダークで、且つ今やこのワードには「国や政治が生み出した負の遺産」感が満載なので、少しでも聞こえを良くして印象操作していきましょう、という魂胆なのでしょうね。
その一方向からしか考えていないから、実際に答弁にあたる下っ端の苦慮など考えもつかないから、こうも浅はかなことをやってのけられるのでしょう。
そういえば、少し前に似たような話題について触れたような。
×「就職氷河期世代」
⚪︎「人生再設計第一世代」
…これと全く同じ話ですね。
(詳しくはコチラ→https://bebera.hatenablog.com/entry/2019/04/16/203118)
もっとも、このナンセンスな造語はその後ほとんど目にすることもなく、もはや誰も覚えちゃいないでしょうが。
同じようなこと、そしてどうでもいいことをやたらやりたがりますよね。
税金使って仕事するならもっとマトモなことに時間かけてもらえないものでしょうか。