いなかの主婦よりもの申す

地方在住いち主婦の気になるニュース論

野党の不思議

選挙戦が始まっています。


長期政権による弊害というものをこれでもかという程見せられてきた私たち有権者が今、果たしてどこに票を投じるべきなのか。


ただ長いから問題だという理由だけで政権交代を求めるのは違うと思いますが…個人的には現在の政権トップの方々に対する信頼や信用は完全に失墜してしまっているので、彼らや彼らの眷属がこれ以上我が物顔でのさばる様子を見ていたくないのです。


もう少し一般の人たちの生活の厳しさや感情を理解出来る、もしくは理解しようとする謙虚さを持ち合わせていてくれたら良かったのですが。


ああいった世間知らずの元貴族みたいな色々ズレた人しかトップの椅子に座れない国なのだとしたら、悲しいことですよね。

一体いつの時代からの流れをまるでなんとかの一つ覚えのように踏襲しているんだか…。


さてそこで注目すべきは野党の方々の主張なのですが。

せっかく、せっかくここまで与党がボロを出し続けている謂わばチャンスの時に、皆さんいまいち演説がピンとこない。

いまの有権者が真に求めていることを理解出来ている内容とは到底思えないのです。


与党の、まるで呪文のように「あの民主党政権時代に戻してはいけない」と連呼する演説が失笑レベルなのは放っておくとして、今の野党はそれと同じ土俵にのっかって「この6年で果たして生活は良くなったのか!」とか言っている場合じゃない。

どっちがいいですか、の話じゃないんです。

与党野党はまず置いて、国民のためにこれから自分たちは具体的に何が出来るのかを声高に訴えるべきなんです。


この大事な時に至っても全くまとまりがなく、故に圧倒的にパワー不足な野党の現状を有権者はよく分かっています。

力がないなら、数で勝てないなら、与党が持ち得ないもの即ち「誠実で明確な、国民の為の政策」を前面に押し出すしかない。


現政権のダメさ加減なんて今更ごちゃごちゃ言われなくても有権者は百も承知なので、限りある演説時間の中でいちいちそれに触れなくてもいい。

国会中継でさんざ聞かされたヤジや揚げ足取りを演説として街頭で再現されるのは、ご自分たちは言っていて気持ちいいのかも知れませんが正直興醒めです。


程度の低い悪口合戦にまんまと飲み込まれないように、良い意味でマイペースに、かつ前向きに訴えていかなければ勝機はない気がします。



正規雇用、世代間・貧富の格差、少子高齢化、引きこもり、年金不安、憲法改正

有権者にとってタイムリーな国内の問題だけをとってみてもこれだけあります。

どこから手をつけるのか、具体的な策はあるのか、財源はどうするのか。

本気で政権奪取を目論むのなら、全てを改善させるだけの能力があるとしっかり誇示すべきです。


どうにも今の野党からはその覚悟も気合も感じられず、立場上の反対勢力を申し訳程度に演じている、くらいにしか見えません。

そうであって欲しくはないので、もっと存在感を発揮して頂きたい。


メディア操作も当たり前のこの時代、溢れる情報の中から「本当」を見つけることは至難の業です。

「本当」などそもそもあってないものかも知れない。


でも、目の前の分かりやすい毒餌に安易に飛びつかず、自分の目と耳でしっかり是非を吟味して、最終的に自分自身が納得の出来る投票をすることが大事です。

有権者一人ひとりがその心構えでもってつまらぬ義理や損得勘定抜きで選挙に挑めば、現状は変えられるかも知れません。



ところでこれは蛇足ですが、これだけインターネットが普及している現在でも、なぜ選挙はわざわざ最寄りの役所や学校等まで足を運んで投票しなければならないのでしょうか。

他国での先例もあるのでセキュリティ云々は日本なら何とでもなりそうに思いますし、こういうとこで無駄に燻らせてるマイナンバー活かせば?とも思うのですが。


スマホ(携帯)でポチなんて軽い」といかにも頭の固いご高齢議員勢が言いそうですが(その実自分たちが不慣れでやりにくいだけ)、若年層の投票率が低いのは皆が無関心という訳ではなく、予定が立て込んでいる中でわざわざ投票所まで足を運ぶのが億劫、という理由が相当大きいと思います。


オンラインでの投票が実現すれば色々と楽に、そして面白くなりそうな気がするのですが…

自分たちの息のかからない層のある意味素直で正直な票によって、これまで築いてきた金や人脈による真っ黒い土台が崩れるような結果がもたらされてしまっては困るという人たちが必死で抵抗しているのでしょうか?