遅きに失するとはまさに
先日のバカ正直な方に続いて、就任当初からその適性が大いに疑問視されていた大臣が辞任されることに。
ほら言わんこっちゃない。
こういう感じでも大臣てなれるんだ…と悪い意味でとても感心させられる知識レベルと、失言を何度繰り返しても懲りない謎メンタル。
よく言えば天然。
だからこそあの方は、何があろうと自分からは絶対辞めるって言わないんだろうな…と思っていましたが、さすがに愛想を尽かされて更迭の憂き目です。
しかし、ニュース速報で辞任を知った時に一番に感じたのは「……今?」。
なぜ今。
ここまでさんざっぱら引っ張っておいて今さら。
「復興よりも議員が大事」は一発アウトなレベルの発言と判断したのでしょうが、様子見で放置したこと、そしてそもそもお義理で不適格者を任命したことが間違いです。
首相は任命責任に言及はしたものの、例によって例の如く、決して「今回の責任を取って…」とは続かない。
この方は一体どんな状況になれば自ら身を退くという判断が出来るのでしょうか。
政府が就職氷河期世代の救済に着手し始めたというニュースもほぼ同時に報じられました。
こちらも民間レベルでは随分と前から問題視されていたはずで、ここまで無視し続けている政府はもう最後まで何もしないのだろうと思っていたら、今です。
選挙前の点数稼ぎでしょうか。
私自身も含まれる就職氷河期世代は、上はもう四十代後半です。
今から何が出来るのか、どんな形で「救済」するのか、そもそも本当に本気で着手するのか。
注目させて頂きます。
ちなみに就職氷河期世代はその親たちと同様、競争に次ぐ競争でさんざん揉まれて育ってきた割に、親たちのようには報われないという皮肉な境遇の為に、どこか世を拗ね虚無感や反発心の強い人が多いです。
ただでさえ面倒くさい手合いが、年齢を重ねたことで余計に捻くれまくっています。
大学を出てもろくに求人がない状況で、多くの新卒が不本意ながら非正規就労を選択していくという流れを問題視しないどころか、むしろ非正規雇用を増長させるような舵切りをしてきた国を、就職氷河期世代は極めて冷めた目で見ています。
おかしな事をすれば事態の悪化に拍車をかけるだけですので、もし取り組むのであれば政府の方々にはそれをしかと肝に銘じて欲しいと思います。
年金ちょろまかしの件も忘れておりませんので、そちらも改めて広く周知の上、くれぐれも誠実に対応して下さい。