忖度する国交副大臣 辞任
「私は忖度します」と堂々と言ってのけた人が議員辞職されました。
会見ではしおしおと「(自分のせいで)国政の停滞を招いた」と仰っていましたが、いやいやもっと停滞させてる人は他にワンサカいるのにその方々は一向に辞めていませんが? と皮肉りたくなるような今さらな言いようにまずひと笑い。
弁解も相当とっちらかって、
「事実ではない事を言った」
「でもウソはついていない」
結局どういうこと? という内容に。
現場ではあんなにウキウキ楽しそうに色んなことを喋っていたのに、あれが全て事実でないとは、言わされているとはいえいかにも厳しい。
忖度したって言っちゃう正直者は、庇ってあげないんですね。
いくら時期が悪いと言っても何だか今回の辞任劇はあっさりし過ぎて、これまでの「どれだけ問題があろうが文句を言われようが、私が良いと言ったら何が何でも職務を全うしてもらいます」という某氏のイカサマ専制君主制が大炸裂する擁護パターンとの余りのギャップに、失笑するしかありませんでした。
途中まではその「いつもの感じ」臭がプンプンしていましたが、一旦見切ると決めたら面白いほどバッサリです。
この大事な時に、これ以上放っといたらまた何を言い出すか分からない…という事での処分なのでしょうが、そんな爆弾というかお荷物というかな人々は内閣にまだだいぶのさばっておられますが、そっちは放置でよろしいのでしょうか。
それにしても…
よくもまあこれだけ、言っていい事と悪いことの区別がつかない人ばかりを集めてくるものです。そんな人しかいないんでしょうかあの界隈。
どうやら塚田氏、似非マフィア風スタイルでおなじみの例の方の元秘書でいらした方なのだそうで。
さもありなんというところですが、もう誰も彼も人を見る目がなさ過ぎです。
そして、どれだけ周りが「忖度した」と言おうが、された側が「された覚えはない」ってだけ言いさえすれば何もなかったことになるというもの凄くタチの悪いシステム、もう本当にやめてくれませんか。
これがもし一般市民でもまかり通るとしたなら、警察とか要らないレベルの悪質さですよ?
例)「ストーカーされた」
「した覚えはない」
「ああそうですか」
で全て終わっちゃうってことなんですよ?
いかに異常であり得ないか。なのに、
なぜこんなことが一部の人たちの間では容認されているのか。
容認されることが、なぜ何となく許されてしまうのか。
ダラダラとした持久戦で都合の悪いことの記憶を薄れさせたり、別の話題を大きく報じさせて誤魔化したり…私たちは自覚している以上に印象操作をされている、そのことに気付いてもっともっと声を上げなければならないと思います。
真っ先に声を上げるのは本来野党の役目のはずですが、何故なんでしょう全く追求し切れないですね。
数で弱いとかリーダーがいないとかまとまりが悪いとか、そんな事を言い訳にしてグダグダしていられる状況でしょうか。
怒れる国民の代弁者たる自覚があるのなら、党の事情だのプライドだのはかなぐり捨てて、まずは団結して行動じゃないんですか?
それともそんな自覚はとうの昔に失くしているんでしょうか。
与党のみならず、野党まで自分たちのことしか考えられないのだとしたら、いよいよ国会だとか議員だとかは私たちには要りません。