いなかの主婦よりもの申す

地方在住いち主婦の気になるニュース論

世界幸福度ランキング2019


ニュースで目にするたびに、何となく胡散臭い感じ…と思いながら見てしまいますが。


何をもってして幸福というのかとか、精神論の方にいってしまうとまとまらないので、分かりやすく目に見える物質的豊かさとか、社会保障とか治安とか、そういうものを軸に弾き出しているようですが、日本はここまで40〜50位あたりを緩やかに下降してきていて、今回は156ヶ国中58位とのこと。


妥当なのか…どうかもちょっと何とも言い難い。


でも堅固な社会保障制度が確立している北欧諸国がランキング上位を占めているところを見ると、日本がランクを上げていくことは今後もないであろうことは容易に想像がつきます。


年老いてもなお安心して暮らせる国=幸福度の高い国


なのだとすると、このランキングから見えるのは単純に幸福度だけではなく、国の未来への信用度とか信頼度でもあると言えそうです。


外から見ると国民は礼儀正しく勤勉で、街も美しく治安も良く、観光するにも住むにも良い…等々、外国の方々からの日本の評価は概ね高いようですが、その実この国で生まれ育って社会の一員として暮らす私たちは、幸せを感じられずに日々を生きている。

自殺率も高い。


これは外側(外面)ばかり取り繕って内側を顧みない為の歪みが大きくなっていることの表れでしょうか。


自分はどうかと考えてみても、日本という国に生まれて良かったと思う点はあっても、やはり国家に対しては不安や不満が多いです。

ただ他の国のことをよく知らないので正確に比較も出来ず、それ故にいくら不満でも日本を出たいとまでは現時点では思い至りませんが。


社会保障制度が崩壊寸前なのはもう諦めて置いておいて、この日本にいて唯一且つ最大の幸福はと言えば、そこそこ長いこと戦争に直接的に参加していないということに尽きると思うのですが、憲法改正となればもはやそれすら危うくなります。


とりあえずどんな手段であれ票さえ集めてしまえば自分たちの好きなように国を転がせる…そんな不遜な考えで政治に携わる人間がのさばり続けている限り、日本の幸福度は上がりません。


せめてこの国にとって唯一且つ最大、それでいて極めてささやかでもある「不戦」という幸福だけは、何があっても手放さないで欲しい。


祈るばかりです。