いなかの主婦よりもの申す

地方在住いち主婦の気になるニュース論

一体どこの誰の景気がいいのか?


食品その他、生活していく上で欠かせないものの値上げが続いています。

一つ一つは微々たるものでも重なれば大きいし、先々を考えればさらに大きい。


主婦らしい話をすると、いつも買っている袋入りの商品の内容量が、気付くといつからか少なくなっている。

こんなことが最近とても増えました。


価格という最初の入り口だけをそのままに、外からは分かりにくい中身を変えて何とか凌ごうという各社の苦肉の策ですね。

でもどちらかというと主婦はそういう「小手先の顧客だまし」をより嫌う気がします。


価格は上がらない方がもちろん良いですが、「止むを得ず上げます、でも品質は一切変えず、妥協することなく良い物を提供し続けて参りますので、今後ともよろしくお願いします」という潔い姿勢の方がまだ受け容れられる気もするような。



そして、物価は上がり続けているのに一向に上がらないのが賃金です。

加えて賞与の額も減る一方の中、人手が足りないからという勝手な言い分で当たり前のように手当なしの休日出勤をさせる中小企業のいかに多いことか。


今年から始まる有給休暇の強制取得、あれも「会社カレンダー」という名の小狡い逃げ道が用意されているので、元々休みのはずの土曜日をさらっと会社指定の有休に置き換えられていたりして、全く意味をなしていません。


本気で労働者を休ませようという気があるならそもそもそうした逃げ道を黙認すべきではないので、結局上が何か始めるといったところで上っ面だけというのが良く分かります。



物価は高い、賃金は低い、待遇も悪化の一途。

政府の言うところの「好景気」とは、このような一般市民の状況の中のどの部分を指して言っているのでしょうか。


まさか新卒の就職率の高さや訳あり売り手市場のことだけを指している? 

貯蓄も家族も未来への希望も持てない非正規雇用の中年世代が溢れかえっている暗い現実をまともに見つめることもせず?

彼ら全員を正規雇用にする努力もなしに、安易に外国人労働者受容に流れたことで更なる負の循環を生むことになるのに?



周囲の誰の顔を見ても大なり小なり翳りを帯びて、疲れた体を引きずって毎日を過ごしています。


景気がいいとかこの国は上向きだとか、もういい加減その手の偽りを口にするのはやめて、現実と真摯に向き合える人に政治の舵取りをバトンタッチしてもらえないものでしょうか。

果たしてそんな人材がいるのかどうかは別として、彼らの欺瞞と傲慢はもはや放置していて良いレベルではありません。


本当に…自分のことしか考えられない人たちがノーベル平和賞に推薦するだのされるだの、バカバカし過ぎてもはや笑えます。